Answer
カンチレバー工法は、曲線半径の小さい橋梁にも適用可能です。
近年の曲線半径の小さい橋梁(R=40m~)の施工実績を表1に、施工事例を写真2に示します。
橋 梁 名 | 施工場所 | 完成年 | 構造形式・最大支間・橋長 | 曲線半径 |
---|---|---|---|---|
久礼橋 | 高知県 | 2000 | 2径間連続Tラーメン橋 51.4m、101m |
60m |
厳原大橋 | 長崎県 | 2013 | 4径間連続ラーメン橋 91m、290m |
100m |
伯母谷ループ橋 | 奈良県 | 2003 | 4径間連続ラーメン橋 100m、312m |
160m |
かもい大橋 | 北海道 | 2005 | 3径間連続桁橋 130m、270m |
200m |
設計計算を行うにあたり、平面的に曲線を有する場合でこれらの影響を考慮する必要のある場合は、それが可能となる解析モデルを設定する必要があります。
架設時の設計において、ねじりの影響を考慮する場合があります。
また、施工上の注意事項としては、 施工ブロックの左右で橋軸方向に異なる長さとなる影響を考慮する必要があります。
写真2 伯母谷ループ橋(R=160m)