Q-29 カンチレバー架設される橋梁に外ケーブルを適用する場合にはどのような配慮が必要ですか。

Answer

カンチレバー架設される橋梁への外ケーブルの適用方法としては、内外併用ケーブル構造と全外ケーブル構造の2種類があります。

図37に示す内外併用ケーブル構造は、架設用PC鋼材は内ケーブルとし連続PC鋼材を外ケーブルとする構造です。図38に示す全外ケーブル構造は、架設用PC鋼材も外ケーブル構造とする構造です。

image083図37 内外併用ケーブル構造概念図

image085図38 全外ケーブル構造概念図

外ケーブルは、基本的に端支点横桁もしくは中間支点横桁に定着されます。連続PC鋼材を外ケーブル構造とする場合、支間部や支点上に偏向部(デビエータ)を設けて曲げ上げ、曲げ下げを行います。一方、架設PC鋼材を外ケーブル構造とする場合は、毎ブロックあるいは1ブロックおきに定着突起を設けて定着する必要があります。

外ケーブル構造では、定着部近傍や偏向部に作用する支圧、割裂などの局部応力や曲げ、せん断に対して十分な安全性を確保できるよう補強検討する必要があります。

詳しくは、当協会発行の「プレストレスト・コンクリート橋 カンチレバー工法技術資料」を参照して下さい。

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