Answer
- 一般の場合
移動作業車で施工するために必要なクリアランスは、側面方向に、橋体張出し床版端から1.2m程度、桁下に2.0m程度です。これらの値は、側面方向では型枠および足場寸法を考慮し、桁下では桁下作業空間を考慮して決まります。桁下空間に余裕を確保できない場合は、下床版横梁と作業床を兼用した、特殊な構造によって対応することもあります。一般のクリアランスを図33に示します。
図33 必要なクリアランス - 上下線近接施工の場合
床版横締めのPC鋼材の種類、緊張方法により違いがありますが、側面方向では、吊り材の通過スペースがあれば施工可能です。桁下空間については(1)と同じです。上下線間のクリアランスの一例を図34に示します。
図34 上下線間の必要クリアランス