Q-23 移動作業車の種類は、どの様に選定するのですか。

Answer

移動作業車の種類は、一般に架設される橋梁のウェブの数、最大施工区分長、橋体幅員および作用モーメントによって決まります(表7)。

表7 移動作業車の種類
種別 一般型 大型 波形ウェブ型
主桁数 2主桁 3主桁 4主桁 4主桁 2主桁 2主桁
橋体幅員 14m以下 17m以下 20m以下 24m以下 14m以下 14m以下
最大容量 1,960kN・m
(200t・m)
2,940kN・m
(300t・m)
3,920kN・m
(400t・m)
3,920kN・m
(400t・m)
3,430kN・m
(350t・m)
2,450kN・m
(250t・m)
最大施工ブロック長 4.0m 4.0m 4.0m 4.0m 5.0m 5.0m
移動作業車質量 59t 84t 117t 125t 84t 85t

表7の要素中、一要素でも限界を超えた場合には、一ランク上の移動作業車を選定しなければなりません。移動作業車質量は標準とされる質量であり、実際の質量と若干異なる場合があります。なお、上表質量には、主桁(メインフレーム)、油圧機器、電動走行装置、小機材を含んでいますが、型枠、屋根材、床材、防護材、作業荷重は含まれていません。

作用曲げモーメントは、図31に示す式により算定します。なお、使用する移動作業車の許容曲げ耐力(最大容量)は、最大作用曲げモーメント以上とします。

M = W × L × g (kN・m)
(M = W × L (t・m))

image067

ただし、
M:最大容量 kN・m (t・m)
W:最大ブロック質量 (t)
L:(ℓ / 2) + α (m)
ℓ:最大施工ブロック長 (m)
α:一般的に0.5m
g:9.81 m/s2

q23-31図31 作用曲げモーメントの計算
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