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カンチレバー工法とは、片持架設用移動作業車(以下、移動作業車と称する)やその他の装置を用いて、その大部分を地上からの支持なしに、コンクリート橋梁を順次、張出し架設する工法全体を言います。
カンチレバー工法では、移動作業車(図1参照)や補助桁およびその他の補助工法(図2参照)を用いて橋梁を架設します。本工法が適用可能な橋梁形式は、ラーメン橋、連続桁橋、エクストラドーズド橋、斜張橋、アーチ橋、トラス橋と多種にわたっています。
プレストレスを導入するための鋼材には、PC鋼線やPC鋼より線、PC鋼棒が用いられます。
カンチレバー工法は、一般に場所打ちで施工されますが、主桁を2~4mの長さに分割したセグメントを予め製作しておき架設するプレキャストセグメント工法が適用されることもあります。
図1 一般的な移動作業車による施工例
図2 補助桁を使用した施工例