Answer
特殊な架設方法として、仮支柱工法、ピロン工法、メラン工法、補助桁工法等があり、施工上の制約条件によって、それらを併用する場合もあります。
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仮支柱工法
仮支柱とは、カンチレバー架設中に生じる大きな断面力や、カンチレバー架設中のアンバランスモーメントを減ずるために一時的に設置される仮設柱のことです。桁高を抑えた長いカンチレバー架設や、非対称なカンチレバー架設を必要とする場合に用いられます。図24 仮支柱工法
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ピロン柱工法
カンチレバー架設中に、橋脚上または橋台部等にピロン(塔柱)を設置し、その両側に斜材を配置して橋体を吊り上げながらカンチレバー架設していく工法です。この工法は桁下に支保工や仮支柱が設けられない場合に有効です。図25 ピロン工法による張出し架設図26 ピロン工法による逆張出し架設 -
補助桁工法
この工法は、深い谷や海上を横断する多径間橋梁等、橋梁下からの施工が困難な場合に適しています。完成した橋面は、移動作業車の移動や資材の運搬に利用されます。Step 1. 補助桁組立、ベント設置 Step 2. 補助桁送り出し、柱頭部施工 Step 3. 移動作業車組立、張出し架設 Step 4. 側径間施工、中央径間閉合、補助桁解体 図27 補助桁工法による施工概要図
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メラン工法
カンチレバー架設時の補助工法の一つです。鋼製部材(メラン材)でスパンを先行して閉合し、その後、移動作業車施工等により、メラン材をコンクリートで巻き立てながら橋体を完成させる工法です。アーチ橋の施工等に用いられます。図28 メラン工法によるアーチ橋の施工