Answer
カンチレバー架設される橋梁の一般的な施工順序を、以下に示します。
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柱頭部の施工(Q-11参照)
脚頭部にブラケット支保工または固定支保工を設置し柱頭部を施工します。図5 柱頭部の施工
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移動作業車の組立(Q-12参照)
柱頭部に移動作業車をクレーン等の揚重機械を使用して組立てます。図6 移動作業車の組立
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カンチレバー架設
橋脚の両側に一施工ブロックずつ繰り返しカンチレバー架設します。
カンチレバー架設サイクルは、移動作業車の前進設置、型枠および鉄筋、PC鋼材の組立、コンクリート打設、養生、架設PC鋼材の緊張の順で行いこれを繰り返します。図7 カンチレバー架設
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側径間支保工部施工(Q-13参照)
カンチレバー架設完了後に側径間支保工部を施工し閉合します。図8 側径間支保工部施工
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中央閉合部施工(Q-14参照)
側径間を閉合した後に吊り支保工などの支保工により中央閉合部を施工します。図9 中央閉合部施工
※側径間部と中央閉合部の閉合順序は逆の場合もあり工事の条件により異なります。
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橋体完成
連続PC鋼材の緊張を行いプレストレス導入により橋体工が完成します。図10 橋体完成
なお、カンチレバー工法の特殊な工法としては、橋梁構造や施工条件により、以下の工法が用いられることがあります(Q-16参照)。
●仮支柱工法 ●ピロン工法 ●補助桁工法●メラン工法